●患者数(12月26日朝 発表)
総患者数: 353名
入院中: 197名(重症9名)
宿泊療養中: 129名
入院調整中: 27名
退院・退所等: 56名(死亡0名)
【解説】
入院中患者数8名減、重症者が1名減、総患者数も3名減。
1週間前の12/19(土)と較べて、入院中患者数6名増、重症者3名増、宿泊療養中1名減となり、大きな変化はありません。また、入院調整中が56名減少して、総患者数も51名減少しました。入院中患者数と重症患者数は高止まりで踏ん張っているようですが、この1週間で6名が死亡しました。
患者数は欧米の1/100以下なのに、なぜ、もう最高レベルの警戒度4となるのでしょうか?平時の病床数は潤沢にあるのに、非常事態に感染症病床を増やせないのは何故でしょうか?限られた病院で、限られた医療従事者に負担を強いているのではないかと気になります。
平時でも諸外国に比べると重症患者のためのI C U病床が少ないのは何故でしょうか?さまざまな疑問が湧き上がります。これは科学の問題でも、経済の問題でもなさそうです。コロナは社会の脆弱な部分をアッタクし、暴露するような気がします。
●保健所別新規陽性患者発生状況(12月25日夜 発表)
伊勢崎 12名
太田 10名
館林 10名
渋川 5名
桐生 3名
前橋 3名
藤岡 3名
富岡 3名
高崎 1名
吾妻 1名
利根沼田 1名
その他 1名
計 53名
東毛地域 66%(35名)
年齢60代以上 34%(18名)
感染経路不明 47%(25名)
【解説】
12の保健所の中で新規陽性者を確認していないのは、本日12/25は安中だけになりました。群馬県全域に感染拡大中です。感染経路不明の25名を保健所別にみると、やはり東毛地域で多く(17名、68%)、これを低くしなければ新規陽性者や集団感染の発生を抑制できません。
県は11/28 (土)に警戒度を2から3に上げましたが、その効果は数値に現れませんでした。12/15(火)から地域と業種を限定した営業時間短縮要請がなされました。そして、12/19(土)に最高レベルの警戒度4が発出され、12/22(火曜日)に営業時間短縮要請地域が拡大されました。その効果は12月末に明らかになります。
佐竹幸子(元群馬大学准教授/元NPO法人EBIC研究会理事長)
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